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投稿日: 2026.01.15

建築を検討されている方々にとって、
棟上げ」という言葉は耳にする機会が多いのではないでしょうか。
しかし、具体的にどのようなことをするのか、どんな意味があるのか、詳しく知らないという方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、棟上げの基本的な意味から、上棟式で行われる儀式の内容、準備するもの、そしてその費用や注意点まで、新築を建てる際に知っておきたい棟上げの全てを詳しく解説します。
この情報が、皆様の家づくりへの理解を深め、より満足のいく住まいを実現するための一助となれば幸いです。
ぜひ、家づくりの参考にしてください。

 

□棟上げとは何をする儀式か

棟上げとは、建物の基礎工事が完了し、柱や梁といった主要な構造材を組み立て、家の骨組みが完成した段階で行われる儀式のことです。
この日を境に、建物の全体像がはっきりと見えてくるため、家づくりの中でも特に印象深いイベントの一つと言えるでしょう。
基礎工事を経て、いよいよ建物の「形」が姿を現すこのタイミングは、関係者一同にとって感慨深いものです。

 

*建物の骨組みが完成したことを祝う

棟上げは、建物の骨組みが無事に完成したことを祝い、これまでの工事の安全を感謝するとともに、今後の工事の無事を祈願する意味合いが込められています。
具体的には、建物の最も高い部分である「棟(むね)」が上がったことを祝うことからこの名前がつきました。
地域によっては「建前(たてまえ)」や「上棟(じょうとう)」とも呼ばれ、古くから日本で行われてきた伝統的な儀式です。
これは、単に建物が建つという物理的な完成だけでなく、そこに住む人々の安全と繁栄を願う、精神的な節目でもあるのです。
例えば、職人さんたちが安全に作業を終えられたことへの感謝、そしてこれから家が建ち、そこに住む人々が安全に暮らせることへの願いが込められています。

 

□棟上げの本来の意味と目的

棟上げは単に建物の完成を祝うだけでなく、その背景には深い意味と目的があります。
それは、単なる工事の完了報告にとどまらない、より広範な願いが込められた儀式なのです。

*五穀豊穣や家内安全を祈願する

棟上げの本来の目的は、工事の安全を祈願し、建物が永く安全に建ち続けることを願うことです。
これは、自然災害や事故から家を守り、そこに住む人々が安心して暮らせるようにという願いの表れです。
また、古くからの習わしとして、五穀豊穣や家内安全、子孫繁栄などを祈願する意味合いも込められています。
これは、家が単なる住まいであるだけでなく、そこで生活する家族の歴史が刻まれ、世代を超えて受け継がれていく場であるという考え方に基づいています。
神様やご先祖様に感謝の気持ちを伝え、これからの住まいが幸せな場所となるよう願う大切な儀式なのです。
例えば、豊作を願うのは、その土地で暮らす人々が食に困らないようにという願いから来ており、家内安全は家族全員の健康と平穏を願うものです。

□棟上げで準備するもの

上棟式を行う際には、いくつか準備するものがあります。
施主が準備するものと、施工会社が準備するものがあるので、事前に確認しておきましょう。
これらの準備は、儀式を円滑に進めるため、そして関係者への感謝の気持ちを示すために重要です。

 

*酒類や塩米などの供物

上棟式で施主が準備する主なものとしては、神様へのお供え物があります。
具体的には、お酒(日本酒)、お米、塩、水、海の幸(鯛など)、山の幸(野菜や果物)などが一般的です。
これらは、神様への感謝と、今後の工事の安全を祈願するために供えられます。
例えば、お酒は神様への敬意を表し、お米や塩は清めの意味合いを持ちます。
海の幸や山の幸は、自然の恵みへの感謝と、その恩恵を家にもたらすことを願うものです。
また、工事関係者への感謝の気持ちとして、お弁当や飲み物、ご祝儀などを用意することもありますが、最近では簡略化される傾向にあります。
これは、時代とともに儀式のあり方も変化していることを示しています。
例えば、昔は盛大に行われていた宴会も、現代では簡潔な食事で済ませたり、お弁当を配る形に変わってきている場合が多いです。

□棟上げの際に行われる主な儀式

上棟式で行われる儀式は、地域や工務店によって異なりますが、代表的なものとしては以下のようなものがあります。
これらの儀式は、家が建つことへの喜びを共有し、地域社会との繋がりを大切にするためのものです。

 

*散餅の儀や地域ごとの習わし

「散餅の儀(さんぺいのぎ)」、または「餅まき」は、上棟式のクライマックスとも言える儀式です。
建物の屋根からお餅やお菓子、小銭などをまき、近隣住民や参列者に福を分かち合うという意味合いがあります。
これは、家が建つことを地域全体で祝い、新しい住まいへの祝福を共有する行為です。
お餅は「福」、小銭は「財」を象徴するとも言われています。
最近では防犯上の理由や、近隣への配慮から行われないこともありますが、地域によっては今でも盛大に行われています。
その他にも、棟梁が建物の四方に酒や塩、米をまいて清める「四方固めの儀」や、施主が建物の柱に釘を打ち込む「釘打ちの儀」など、地域ごとに様々な習わしがあります。
「四方固めの儀」は、建物の四隅を清め、邪気を払い、建物を守るという意味合いがあります。
「釘打ちの儀」は、施主が家の建築に直接関わることで、家への愛着を深める儀式と言えるでしょう。
事前にどのような儀式が行われるのか、施工会社に確認しておくと良いでしょう。

 

□まとめ

棟上げは、新築住宅の骨組みが完成したことを祝い、今後の工事の安全と住まいの繁栄を祈願する大切な儀式です。
それは、単に建物の物理的な完成を祝うだけでなく、そこに住む人々の幸せと、地域社会との調和を願う、古くから受け継がれてきた文化的な営みでもあります。
その意味や目的、準備するもの、行われる儀式について理解を深めることで、家づくりへの思い入れも一層深まることでしょう。
地域や工務店によって内容は異なりますが、ぜひこの機会に、ご自身の家づくりにおける棟上げについて、施工会社とよく相談し、納得のいく形で迎えるようにしてください。

投稿:undepart

カテゴリー:住まいの豆知識

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