60歳からの住宅ローンは組めるか?審査通過のポイントを解説
投稿日: 2026.02.17
人生の新たなステージを迎えるにあたり、住まいに関する資金計画は重要なテーマです。
特に、60歳を過ぎてからの住宅購入やリフォーム、あるいは住み替えを検討されている方にとって、住宅ローンについて気になることは多いでしょう。
これまでのライフプランとは異なる視点で、将来を見据えた住まいと資金のバランスをどのように考えれば良いのか、その可能性と具体的な方法について解説します。
60歳からの住宅ローンは組めるか
申込年齢と完済年齢
一般的に、多くの金融機関では住宅ローンの申込年齢を20歳から70歳以下、完済時年齢を80歳未満と設定しています。
したがって、60歳を過ぎていても、これらの条件を満たしており、かつ金融機関が定める基準を満たせば、住宅ローンの申込みは可能です。
ただし、完済時年齢が定められているため、返済期間が短くなる傾向にある点には留意が必要です。
審査で重視される点
個人向け住宅ローンの審査では、申込者の年齢だけでなく、様々な要素が総合的に判断されます。
特に重視されるのは、完済時年齢、申込時の年齢、健康状態、担保となる物件の評価額、そして年収や勤続年数などです。
60歳以上の場合、これまでの返済実績や安定した収入源の有無に加え、健康状態や完済時の年齢といった、将来の返済能力に関わる項目がより慎重に審査される傾向があります。
健康状態と審査
住宅ローンの申込みにおいては、多くの場合、団体信用生命保険(団信)への加入が必須となります。
団信は、契約者が万が一の場合にローン残高がゼロになる保険ですが、加入には健康状態の告知や審査が必要です。
年齢を重ねると健康上のリスクが高まる可能性があり、これが団信の加入条件や、場合によっては住宅ローンの審査に影響を与えることがあります。
健康状態に不安がある場合は、引受条件が緩和されたワイド団信などの選択肢も検討できるでしょう。

60歳からの住宅ローン審査通過のポイント
考慮すべきリスクと対策
60歳からの住宅ローンでは、いくつかのリスクを考慮し、事前の対策を立てることが重要です。
まず、完済時年齢が定められているため返済期間が短くなり、月々の返済額が高くなる可能性があります。
これに対しては、頭金や退職金などを活用して借入額を減らす、あるいは返済計画をより現実的に立てることが対策となります。
また、定年退職後の年金収入が主な収入源となる場合、公的年金への依存度が高いと、住宅ローンの返済負担が重くなる可能性があります。
年金収入以外にも、継続的な収入源を確保する、または預貯金や退職金で余裕を持たせた資金計画を立てることが大切です。
健康面のリスクについては、前述の通り、ワイド団信の活用などを検討しましょう。
頭金や担保価値の活用
住宅ローンの審査を有利に進めるためには、頭金を増やすことが効果的です。
まとまった自己資金を用意することで、借入額を減らすことができ、返済比率を低く抑えることができます。
これは、金融機関に対して、申込者の返済能力や貯蓄能力を示すことにもつながります。
また、担保となる物件の価値も重要な審査項目です。
築年数が浅く、耐震基準を満たしているなど、資産価値が高いと判断される物件は、金融機関にとってリスクが低いと見なされやすいため、審査上有利に働く可能性があります。
リバースモーゲージの活用
60歳からの住まいに関する資金ニーズに対して、リバースモーゲージという選択肢があります。
これは、自宅を担保にして、金融機関から融資を受けることができる制度です。
毎月の支払いは利息のみで、元金は契約者が亡くなった後に、自宅を売却するか、相続人が一括返済する形で清算されます。
これにより、自宅に住み続けながら、リフォーム費用や生活資金、あるいは住宅ローンの借り換えなどに資金を充てることが可能です。
ただし、金利変動リスクや、物件の価値が下落した場合の対応など、注意点も理解しておく必要があります。

まとめ
60歳を過ぎても、所定の条件を満たし、審査を通過すれば住宅ローンを組むことは可能です。
しかし、完済時年齢による返済期間の制約や、健康状態、退職後の収入といった、年齢ならではのリスクを理解し、それに対する対策を講じることが不可欠です。
頭金を活用して借入額を抑えたり、担保価値の高い物件を選ぶことは、審査通過の鍵となります。
また、自宅を担保に現金を借りられるリバースモーゲージも、セカンドライフの資金計画における有効な選択肢の一つとなるでしょう。
ご自身の状況に合わせて、最適な方法を検討することが大切です。



